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生体兵器

庭に出たとたん狙撃されました。後頭部にガッツンと。
落ち着け、アブラゼミ。こんな低いところを飛ぶな。

今年もすごい密度です。
別にバトルしているわけではなく、単なる粗忽…だと思うのですが空中での衝突も何度か目撃。
飛行機の離陸音すらかき消す勢いのボディソニックが、早朝&四方八方から……。

…地中にはおおよそこの7倍待機しているのだよなと思うと、なんかそれだけで地熱が上昇する感じ。



先日、庭木を2本ばかり処分したのですが、もしかしたら…というか多分確実に、あの木の根っこにも蝉がついていたんだろうなあ。
地上部を切り倒しただけで株を掘り上げたわけではないので、彼らにしてみれば全くのところ「昨日と同じ今日」を過ごしていただけなのに、突然樹液が枯れてしまった…という事態だったのでしょうか。
そういう場合、ちゃんと自力で「別の木」へ移動するのかな。まあすぐ近くに、いくらでも根っこは広がっていたとは思うけど。

意図的に蝉を「飼う」ことができたら素敵かもしれない。
実際にできることといえば、餌であり住み処である『樹』の世話だけ。本当にそこにいるのか視認できないいきものを何年も愛しんで、そしてある夏の朝に脱け殻を見つける。
……なんとなく漱石の「夢十夜」を思い出した

by hibuchi | 2008-07-29 15:25 | memo